離乳食作りをラクに!節約も栄養も両立するコツ
離乳食期は、栄養面と安全性を意識しながら、家計の負担も同時に考えなければならない時期です。
特に、家事・育児・仕事に追われる中で「時短」と「節約」を同時に叶えるのは簡単ではありません。
さらに、離乳食は「食べられる量が少ない=少量調理」が前提なので、大人用の食事とは違い食材ロスが発生しやすく、うまく工夫しないと結果的に割高になってしまいます。
この記事でわかること
- 栄養バランスを崩さずに食費を抑える離乳食の作り方
- 冷凍保存や作り置きで時短できるテクニック
- 安くて安心な食材の選び方と使い回しアイデア
- 幼児食にも活用できる応用レシピと献立例

栄養バランスを保ちながら節約するための基本知識
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると、離乳食は3つの栄養群をバランスよく摂ることが推奨されています。
3つの栄養群
- エネルギー源:炭水化物(ごはん・パン・さつまいもなど)
- 体を作る材料:たんぱく質(肉・魚・卵・豆腐など)
- 体の調子を整える:ビタミン・ミネラル(野菜・果物・海藻など)
特に節約を意識する場合は、これらを安定して安く手に入る食材でカバーすることが重要です。
節約のカギは「まとめ買い+小分け冷凍」
たとえば業務スーパーで鶏むね肉、旬野菜をまとめ買いし、離乳食サイズに刻んで冷凍保存。
これだけで1食あたりのコストが半分以下になることもあります。
詳しい保存のポイントは【関連記事】:冷凍保存で食材ロスゼロ!節約しながら長持ちさせるテクニック5選で解説しています。

食材別コスト比較表(1食あたり目安)
食材 | 価格(100g) | 1食あたり使用量 | 1食コスト | 主な栄養素 |
---|---|---|---|---|
鶏むね肉 | 58円(業務スーパー) | 20g | 約12円 | たんぱく質・ビタミンB6 |
にんじん | 25円 | 10g | 約3円 | βカロテン・食物繊維 |
豆腐 | 35円 | 30g | 約10円 | たんぱく質・カルシウム |
さつまいも | 48円 | 40g | 約19円 | 炭水化物・ビタミンC |
タラ(冷凍) | 148円 | 15g | 約22円 | 良質なたんぱく質 |
バナナ | 18円 | 20g | 約4円 | カリウム・ビタミンB群 |
時短&節約になる離乳食レシピ10選
ここからは、栄養と節約を両立できる具体的なレシピを紹介します。
すべて実際に作って試した、再現性の高い内容です。
1. 野菜たっぷりおじや
材料
- ごはん(冷凍ストックOK) 50g
- にんじん 10g
- ほうれん草 10g
- だし汁 100ml
作り方
- にんじんとほうれん草を細かく刻む。
- 鍋にだし汁と野菜を入れてやわらかく煮る。
- ごはんを加えてさらに煮込み、柔らかくする。
節約ポイント:にんじんやほうれん草はまとめ買いして冷凍保存。ごはんは大人用の炊飯時に多めに炊いて冷凍ストック。
2. 白身魚と野菜のあんかけ
材料
- タラ(骨・皮なし) 15g
- キャベツ 10g
- にんじん 10g
- 水溶き片栗粉 少々
作り方
- タラと野菜をやわらかく煮る。
- 具材を取り出し、だし汁に水溶き片栗粉でとろみをつける。
- 具材を戻して混ぜ合わせる。
節約ポイント:冷凍の切り身を使えば下処理不要でコスパも◎。季節の安い野菜に置き換えてOK。
3. 豆腐と野菜のスープ煮
材料
- 絹ごし豆腐 30g
- にんじん 10g
- 玉ねぎ 10g
- だし汁 100ml
作り方
- にんじんと玉ねぎを細かく刻み、だし汁でやわらかく煮る。
- 豆腐を加え、軽く崩しながら温める。
節約ポイント:豆腐は安価で栄養価が高く、たんぱく質源として優秀。1丁を3〜4回分に小分けして冷凍すれば無駄なし。

4. さつまいものマッシュ
材料
- さつまいも 40g
- 牛乳(または調整ミルク) 20ml
作り方
- さつまいもを皮付きのまま蒸し、やわらかくなったら皮をむく。
- 牛乳を加えてなめらかになるまでつぶす。
節約ポイント:さつまいもは秋冬の旬を狙うと格安で甘味も強い。蒸してから小分け冷凍すると離乳食作りが一気に時短に。
【関連記事】:【月5,000円浮く】旬の食材×節約レシピで食費をガツンとカット!
5. 鶏そぼろあんかけ
材料
- 鶏むねひき肉 20g
- 小松菜 10g
- だし汁 80ml
- 水溶き片栗粉 少々
作り方
- 鶏ひき肉をだし汁で煮てほぐす。
- 小松菜を加えてやわらかく煮る。
- とろみをつけて食べやすく仕上げる。
節約ポイント:鶏むね肉は業務スーパーでまとめ買い→ミンチにして冷凍。小松菜は冷凍しても栄養損失が少ない。

6. バナナヨーグルト
材料
- バナナ 20g
- プレーンヨーグルト 30g
作り方
- バナナをフォークでつぶす。
- ヨーグルトと混ぜて完成。
節約ポイント:バナナは一年中安定価格で、甘味があるので砂糖不要。無糖ヨーグルトは大容量パックを買うと割安。
【関連記事】:まとめ買いで食費節約|失敗しない食材選びと保存方法
冷凍保存と作り置きでさらに時短&節約
離乳食作りで節約と時短を同時に叶えるなら、冷凍保存+作り置きは欠かせません。
冷凍保存のポイント
- 加熱後すぐに冷ますことで鮮度をキープ
- 1食分ごとに小分けして冷凍(製氷皿やシリコンカップがおすすめ)
- 解凍は電子レンジか湯せんで短時間加熱
作り置きの工夫
- 週末に3日分まとめて作る
- 味付けせずに冷凍して、食べる直前にアレンジ
- 大人用と同時に下ごしらえして取り分ける

保存法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
冷凍保存 | 作業効率UP、食材ロス防止 | 食感が変わる食材もある |
冷蔵保存 | 解凍不要ですぐ使える | 保存期間が短い(1〜2日) |
作り置き | 平日の負担減 | 冷蔵庫スペースが必要 |
7. 卵黄とじゃがいものペースト
材料
- 卵黄 1個分
- じゃがいも 40g
作り方
- じゃがいもをやわらかく茹で、皮をむく。
- 卵黄を加えてなめらかになるまでつぶす。
節約ポイント:卵は安価なたんぱく源。まとめ買いでコスパUP。余った卵白は大人用スープや卵焼きに活用可能。

8. ひじきと豆の煮物
材料
- 乾燥ひじき 2g
- 大豆(水煮) 15g
- にんじん 10g
- だし汁 80ml
作り方
- ひじきを水で戻し、にんじんを刻む。
- すべての材料をだし汁で煮る。
節約ポイント:乾物は長期保存でき、必要量だけ使えるのでロスなし。大豆はまとめて煮て冷凍ストックも可能。
【関連記事】:【必見】食品ストックで食費節約|長持ち食材&保存グッズ紹介
9. にんじんとりんごのすりおろし
材料
- にんじん 15g
- りんご 15g
作り方
- にんじんとりんごをすりおろす。
- よく混ぜて完成。
節約ポイント:りんごは旬にまとめ買いして冷暗所保存。甘味があるので砂糖不要。

10. ツナとかぼちゃのペースト
材料
- 冷凍かぼちゃ 40g
- ノンオイルツナ 10g
作り方
- かぼちゃを電子レンジで加熱してやわらかくする。
- ツナと混ぜてなめらかにする。
節約ポイント:冷凍かぼちゃは下処理不要で時短。ツナ缶は常備できるのでまとめ買いがお得。
【関連記事】:電子レンジだけで簡単!時短節約おかずレシピ5選【一人暮らし向け】
1週間分の節約離乳食献立例
この献立例は、今回の10レシピを組み合わせ、1週間分を無駄なく回す構成です。
調理は週2回まとめて行い、冷凍ストックを活用します。
曜日 | 朝 | 昼 | 夜 |
---|---|---|---|
月 | バナナヨーグルト | 野菜たっぷりおじや | さつまいものマッシュ |
火 | 卵黄とじゃがいもペースト | 鶏そぼろあんかけ | にんじんとりんごのすりおろし |
水 | 豆腐と野菜のスープ煮 | 白身魚と野菜あんかけ | バナナヨーグルト |
木 | さつまいものマッシュ | ツナとかぼちゃのペースト | ひじきと豆の煮物 |
金 | 野菜たっぷりおじや | 卵黄とじゃがいもペースト | にんじんとりんごのすりおろし |
土 | 鶏そぼろあんかけ | 豆腐と野菜のスープ煮 | ツナとかぼちゃのペースト |
日 | 白身魚と野菜あんかけ | ひじきと豆の煮物 | さつまいものマッシュ |

よくある質問と実践のコツ
Q1: 離乳食の食材はどこで買うのが一番安い?
- 業務スーパー、地域スーパーの特売、ふるさと納税の活用が有効。
- 特にお米や野菜、冷凍食材はふるさと納税でまとめて入手すると節約効果が大きい。
Q2: 冷凍すると栄養は落ちる?
- ビタミンCなど一部栄養素は減少するが、ほとんどの栄養素は維持される。
- 短時間加熱→急速冷凍がポイント。
Q3: 幼児食に移行するときの工夫は?
- 調味料を少しずつ加え、大人用からの取り分けを増やすと時短・節約に。
Q4: 食材ロスを減らすコツは?
- 献立を1週間単位で回すこと。
- 買い物はリスト化して不要なものを買わない。

節約食材の買い物先比較表
食材 | 最安値の入手先 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
鶏むね肉 | 業務スーパー | 価格安定、まとめ買い可 | 大容量パックが多いので小分け必須 |
豆腐 | 地元スーパー特売 | 特売時に半額も | 消費期限が短い |
さつまいも | 道の駅・産直市場 | 大きくて甘味が強い | 季節により価格変動 |
冷凍かぼちゃ | 業務スーパー | 下処理不要で時短 | 解凍後は水分が出やすい |
バナナ | ドラッグストア・特売 | 年中安価 | 夏場は傷みやすい |
ひじき | ネット通販・まとめ買い | 保存期間が長い | 保管場所を確保する必要あり |
買い物リスト作成のポイント
効率的な買い物計画のコツ
- 週1〜2回のまとめ買いを基本にする
- 冷凍・常温保存できる食材を多めに
- 調理中の取り分けで離乳食に使える食材を意識
- 食材を「使い切る日」をカレンダーやメモに記入
【関連記事】:食費節約の買い物リストの作り方|無駄買いを防ぐ具体的ステップ
まとめ|離乳食は節約と栄養バランスを同時に叶えるチャンス
離乳食は、限られた量だからこそ無駄を減らして節約しやすい時期です。
今回紹介した10レシピは、すべて安価で栄養価の高い食材をベースにしているため、1食あたりのコストを50円以下に抑えることも可能です。
さらに、まとめ買い・冷凍保存・作り置きを組み合わせれば、調理時間は半分以下になり、家事や育児の負担も軽くなります。
離乳食作りは、ママやパパにとって愛情を伝える大切な時間です。
でも、その負担が大きすぎると続けるのがつらくなります。今回のレシピとテクニックを使えば、「お金」と「時間」の両方に余裕が生まれ、笑顔で食卓を囲めるようになります。
今日から小さな一歩でOKです。
冷蔵庫をチェックして、まずは1食分の作り置きから始めてみましょう。

今日から始められる3つのステップ
ステップ1:買い物計画を立てる
- 1週間分の献立例を参考に、必要食材をリスト化する。
ステップ2:まとめ買い+小分け冷凍
- 特売や業務スーパーを活用し、1食分ずつ冷凍してストック。
ステップ3:作り置き&取り分け調理
- 大人用調理時に離乳食分を取り分ける習慣化。
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